交通電業社「OS-7102」その7

方向幕本体と接続し、先ず電源を入れてみますと、デジタル表示されたのは「00」ではなく、なんと「99」。
実際の幕の位置は5コマ目でしたから、この状態からは進段させることが出来ません。
「01」を指令して「始動」ボタンを押してみても、デジタル表示は「99」のまま。
困ったものです。

そこで、操作盤の入手以来気になっていた、「修正」のボタンを押してみます。
このボタンは何を「修整」するのか分かりませんでしたが、何となく、誤ったデジタル表示が出た場合、指令スイッチ(「駒設定」)で選択されているコマの数値を、そのままデジタルに上書きして表示する機能があるように思っていました。

しかし「修正」を単独で押しても何も変化が無いため、仕方なく「始動」ボタンと同時に押してみますと、事件が!

イメージ 1
■件の修正ボタン。何を「修整」するのかと思いきや・・・。

何と幕が5コマ目からマイナス方向に動き始め、0コマ目も突破、白地の部分に突入する暴走を始めたのです!
デジタルも「99」から「98」「97」「96」と表示を変え続けます。

慌てて操作盤のスイッチを切り、再び電源を入れましたが、メモリーを保持したためか、白地に突入した後も未だ進段は続きました。

さらに気づけば、なんと今度は幕の進段の向きが、本来の指令と逆になっています!
つまりデジタル表示は「94」「93」と減算を続けているのに、幕自体は加算方向に進んでいるのです!

こうした急展開に、この間は余裕が全く無く、一切写真を撮影していません。

そして10コマ目くらいに達したときに突然、幕は何か異物を噛みこんだように動きが鈍くなり、ゆっくりと停止。
停止したかと思えば、電源を切ると今度は電気制御とは無関係に凄い勢いで逆回転をはじめ、最終的に2コマ目くらいの適当な位置で停止しました。

これは「装置を完全に壊したな・・・」、と意気消沈してしまうほどです。

あまりにも意外過ぎる展開に茫然とし、この日は作業を止めて原因を熟考することとしました・・・。