車室時計3

ということで、ここからは例によって部品の話題です。

アナログ式の時計は遂に入手することはありませんでしたが、デジタル式の時計の方は、以前にご厚意により、既に廃車された車のものを譲受することができたため、次の写真のとおり保有しているところです。

期せずして、どんどん手元に廃品が増えていきます・・・(汗)。

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山口市営の路線車の象徴の一つともいえる、デジタル時計。


時計のメーカーは、既にご紹介した運転席の時計と同じ、信頼と実績の「ジェコー」製となっており、端正な機能美すら感じさせる秀逸なデザインだと思います。
 
前述のとおり、この時計自体は「観光バスの装備品でした」として、オークションでも割とみかけることがありますので、貸切車に搭載されることの方が多いのかも知れません。

そうした性質の備品であること知ったうえで、山口市営車と他社の路線車とを比較すると、他社の車が見劣りするようにさえ感じてしまうことがあるのです(言い過ぎ?)。

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■取り付けネジ部。化粧版を外した図。


この、高いデザイン性の中で特筆すべきは、取り付けネジの隠し方です。

時計正面から見て、筐体から取り付けネジは露出しておらず、どのように装着されているのか長いこと不明でしたが、この品を入手して初めて、その構造を知ることが出来ました。

即ち、文字盤の緑色のキャノピー左右延長上に、L字型の「化粧板」がマジックテープ(!)で貼り付けられており、必要なときはバリッと剥がしてネジにアクセスするというものです。

それまではただの化粧版や、模様の一種だと思っていましたから、マジックテープという取り付け方法そのもの含めて、なんと合理的な工業デザインなのかと感心させられました。

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■裏面。「24V」と明記されている。


時計の裏面には、運転席の時計と違って明確に「24V」と書いてありますので、こちらの駆動電圧は確かに24Vなのでしょう。

接続端子は同じく4つなので、例によってアクセサリ、バッテリー、イルミ、アースの組み合わせであることは容易に想像できますが、今度も全く端子に関する記載は周囲に無く、中を開けてみないと分からないという仕様になっています。

ということで、やっぱりこちらの部品も中を開けてみたいと思います(笑)。