2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

時計について9

この頃、実はプリント基盤の裏側は大変なことになっていました。 もともと本機は部品の頻繁な着脱を想定していない設計のようですが、この時点で抵抗器を5回も除去し、下手なはんだ作業という悪条件が重なった結果、抵抗器を取り付ける基盤の「ランド」とい…

時計について8

さらに素人は試行します。 ■発熱する200Ω。蛍光表示管の輝度も明らかに下がっており、まるで減光時のよう。 当初、100+100の200Ωで発熱しなかったのは、200Ωだから発熱しなかったのではなく、抵抗器を2本用いた結果、熱源が分散されたことが本当の理由なの…

時計について7

さてその「改造」なのですが、素人の発想は実に限られています。 私の場合は、先ずは抵抗値を上げたらどうか、という貧弱な発想から出発しました。 といいますのも、高熱を発した100Ωの前に、取り外して余剰となった100Ωを試しにクリップで直列に繋いで合計2…

時計について6

方向幕の項でも触れていますが、私は「はんだ」作業が大の苦手です。 右手で柄の長いコテを持ち、左手ではんだを供給する場合、肝心の基盤は誰も持っていないことになります。 さらに、極小の溶接面に対してコテのグリップは溶接点からあまりに遠く、精密作…

時計について5

修理方針は、先ず抵抗器の容量を上げて耐熱性を高めることから考えました。 実装されていた抵抗器は、2W100Ωと1/2W36Ωでしたので、先ずはこの2つの耐電力の高いタイプを発注します(3W100Ωと1W36Ω)。 しかし抵抗器自体は数十円なのに、送料がまたしても結…

時計について4

用いる電源は、12Vとして都合の良い鉄道模型用のものです。 果たして通電させてみますと、普通に点いてしまいました。 蛍光表示管が焦げているのが故障原因と思ってしましたので、悩んで改めて検索してみたところ、この「焦げ」は実は「ゲッター」という…

交通電業社「OS-7102」その10

3コマ目の時に「修正」と「始動」ボタンを同時に押すと、幕は減算方向に進み、0コマ目に来たときに動きを反転。 今度は加算方向に動き始め、再び3コマ目に達したときに動きを止めました。 こうした動きをみていると、この機能が意味するものとは、「帰零…

交通電業社「OS-7102」その9

原因が何となく特定出来たため、復旧作業として、先ず幕装置の上軸を「正しい」巻き取り方に手動で改め、操作盤の方は、電解コンデンサの電気を抜くため、さらに5日間空けてから作業を再開しました。 作業の手順は、先ず操作盤に軽く電気を引き通して再びコ…

交通電業社「OS-7102」その8

僅か電池を一つ交換しただけでのこの事態は全くの想定外でしたが、翌日、仮説を幾つか立てて状況を検証してみました。 先ず、電池を再び取り外して、再度幕装置と繋いでみます。 するとデジタルは「00」を表示。 通常通り操作すると、幕の進段方向は相変わ…

交通電業社「OS-7102」その7

方向幕本体と接続し、先ず電源を入れてみますと、デジタル表示されたのは「00」ではなく、なんと「99」。 実際の幕の位置は5コマ目でしたから、この状態からは進段させることが出来ません。 「01」を指令して「始動」ボタンを押してみても、デジタル…

交通電業社「OS-7102」その6

電池自体は通信販売で複数の業者から出品されていましたので、比較的入手は容易でしたが、送料が余計にかかりますのでコストパフォーマンスはよくありません。 商品が届いてみると、電池の胴体の形状は従来品と全く異なりましたが、基盤に差し込むピンの位置…

交通電業社「OS-7102」その5

果たして実際に制御盤や方向幕本体に繋いで電源を通したところ、案の定、コマ位置を操作盤はメモリーせず、電源を切る度にメモリーを失い、デジタル面は毎回「00」を表示しました。 また、一瞬の間を空けて、なぜか「00」コマから指令スイッチ(「駒設定…

交通電業社「OS-7102」その4

ところが方向幕の動作原理(指令方式)は「同期進段式」という方式を採用しているようで、基準となる幕のコマから、単に上下に何コマ進むか、という制御だけを行っているものと言われています。 つまり、操作盤のデジタル面には車体の現示コマの数字は表示さ…

交通電業社「OS-7102」その3

それから時は流れ、平成20年頃に再びバス趣味に帰ってきた際には、久しぶりに実際のバス車両を観察してみますと、なんとこの交通電業社の操作盤が、運転席から姿を消しているではありませんか! 方向幕はどうやって操作するのか不可解なまま、色々な方に教…

交通電業社「OS-7102」その2

山口市営における、交通電業社製方向幕の出現は昭和62年で、「う363」号車の路線化改造に際して採用された事例が、最初のものと考えられています。 私が初めて同車に乗車したのは平成3年頃で、貸切車の転用という出自と相まって強烈なインパクトを残しました…

交通電業社「OS-7102」その1

「方向幕」といえば、路線バスの独特かつ必須の装備として、その機構や役割も含めて、子供から大人まで興味を覚える稀有な装備品のように思います。 私の幼い頃も同様で、路線バスに乗車中、終着点または終着点が近くなると、運転手がスイッチやらハンドルや…

時計について3

仕方なく、おっかなびっくりで分解したところ、この時計は大手車両時計メーカーの「ジェコー」製ということが分かり、端子のプリント基盤面には「C+」「D+」「L+」「GND-」と書かれてありました。 「GND-」は間違いなくアースと判別できたのですが、残りの意…

時計について2

という経緯で2675号車以降は全ての車に装備されている運転席の時計なのですが、近年の私が持つ記録の中では、動いているもの(点灯状態)は殆どみかけることが出来ません。 僅かに2892号車と3000号車はちゃんと稼働していたようですが、それ以外の車では、少…

時計について1

近年現存する旧山口市営路線車には、車室内の前扉上のものとは別に、運転席左側のスイッチパネルに、何故か小さなデジタル時計が鎮座してます。 それも結構な良い位置なのです。 ■写真は2013年5月に廃車となった「う2892号車」の2009年3月の様子で、赤い丸印…

はじめに

個人運営サイト:「山口市営バスの記憶」管理人"局長"のブログです。 「山口市営バスの記憶」の補足や各種情報、管理人の行動記録(通称:「公務」)などを随時掲載して参ります。 ただし、あくまでも一般的な「ブログ」ではなく、本サイトの別館的な取扱い…