時計について7

さてその「改造」なのですが、素人の発想は実に限られています。
私の場合は、先ずは抵抗値を上げたらどうか、という貧弱な発想から出発しました。

といいますのも、高熱を発した100Ωの前に、取り外して余剰となった100Ωを試しにクリップで直列に繋いで合計200Ωにしたところ、互いに熱を持たなかったという現象を発見したからです。
この効果により、電流値が下がってしまうため画面は暗くなりますが、発熱もある程度抑えられるであろうと想像していました。

そのため、再び通信販売で何れも3Wの180Ωと200Ωの抵抗器を購入します。
二種類を購入したのは、発熱を抑える一方で、少しでも画面を明るくしようと選択肢を用意したためです。

で、配達商品を受領後、早速180Ωから実装してみます。

ところが、今回は何故か点灯すらしません!

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■180Ωを実装した図。しかし作動しないので、検査のため電解コンデンサも取り外した様子。

100+100の200Ωが点灯したのに、180Ωが点灯しない原因は分からず、いよいよ蛍光表示管を壊したか、前回の長時間試験で電解コンデンサをドライアップさせてしまったかと焦り、電解コンデンサを取り外してテスターで計測するところまで実施しました。

しかし何れも問題は無さそうだったため、基本に戻って回路を一つ一つテスターで検査すると、何と肝心のDラインに電気が供給されていないではありませんか!

接続端子ではもちろん印加されていますので、端子から本体基盤に来るまでの間にトラブルがあると推定。
この付近をよくよく観察してみますと、なんと本体基盤に繋がる4本の銅線のうち、Dラインの1本が基盤直前で断線していることを発見しました。

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■切断したD端子線の様子(復旧後)。丸印内が切断箇所。

これでは点灯しないのは当たり前で、復旧の方法を模索してみましたが、線が細すぎる部分のため良い方法はなく、結局元の線を1本だけファイルから剥き出し、経路をやや短くして元の穴の位置にはんだ付けすることで対処しました。

イメージ 3
■一番手前の供給線を短くカットし、元の穴に繋いだ図。

断線の原因としては、最初の分解から各種観察、試行錯誤まで、何度も何度もこの線を曲げ伸ばしする動作があったため、遂に耐え切れなくなったものと思われます。
もともと分解や電子部品の実装・除去を頻繁にすることを想定した構造ではなため、当然のことではありました。

取りあえず回路は復旧はしましたので、やっとのことで180Ωを試してみます。
すると、100Ωほどではありませんでしたが、点灯後2~3分もすると以前と変わらない発熱量。
 
では本命の200Ωはどうかということで、さらに抵抗器を交換してみましたが、やはり3~4分ほどで高熱を発するようになってしまいました。

困りました・・・。