方向幕

方向幕11

「有識者」より、操作盤の「修正」ボタンの使い方について情報提供がありましたのでご報告します。 そのお話によると、何とこのスイッチの役割とは、車体の前・横・後の幕のコマがズレた時に使用する、とのこと(!)。 確かに原則として同期進段している各…

交通電業社「OS-7102」その10

3コマ目の時に「修正」と「始動」ボタンを同時に押すと、幕は減算方向に進み、0コマ目に来たときに動きを反転。 今度は加算方向に動き始め、再び3コマ目に達したときに動きを止めました。 こうした動きをみていると、この機能が意味するものとは、「帰零…

交通電業社「OS-7102」その9

原因が何となく特定出来たため、復旧作業として、先ず幕装置の上軸を「正しい」巻き取り方に手動で改め、操作盤の方は、電解コンデンサの電気を抜くため、さらに5日間空けてから作業を再開しました。 作業の手順は、先ず操作盤に軽く電気を引き通して再びコ…

交通電業社「OS-7102」その8

僅か電池を一つ交換しただけでのこの事態は全くの想定外でしたが、翌日、仮説を幾つか立てて状況を検証してみました。 先ず、電池を再び取り外して、再度幕装置と繋いでみます。 するとデジタルは「00」を表示。 通常通り操作すると、幕の進段方向は相変わ…

交通電業社「OS-7102」その7

方向幕本体と接続し、先ず電源を入れてみますと、デジタル表示されたのは「00」ではなく、なんと「99」。 実際の幕の位置は5コマ目でしたから、この状態からは進段させることが出来ません。 「01」を指令して「始動」ボタンを押してみても、デジタル…

交通電業社「OS-7102」その6

電池自体は通信販売で複数の業者から出品されていましたので、比較的入手は容易でしたが、送料が余計にかかりますのでコストパフォーマンスはよくありません。 商品が届いてみると、電池の胴体の形状は従来品と全く異なりましたが、基盤に差し込むピンの位置…

交通電業社「OS-7102」その5

果たして実際に制御盤や方向幕本体に繋いで電源を通したところ、案の定、コマ位置を操作盤はメモリーせず、電源を切る度にメモリーを失い、デジタル面は毎回「00」を表示しました。 また、一瞬の間を空けて、なぜか「00」コマから指令スイッチ(「駒設定…

交通電業社「OS-7102」その4

ところが方向幕の動作原理(指令方式)は「同期進段式」という方式を採用しているようで、基準となる幕のコマから、単に上下に何コマ進むか、という制御だけを行っているものと言われています。 つまり、操作盤のデジタル面には車体の現示コマの数字は表示さ…

交通電業社「OS-7102」その3

それから時は流れ、平成20年頃に再びバス趣味に帰ってきた際には、久しぶりに実際のバス車両を観察してみますと、なんとこの交通電業社の操作盤が、運転席から姿を消しているではありませんか! 方向幕はどうやって操作するのか不可解なまま、色々な方に教…

交通電業社「OS-7102」その2

山口市営における、交通電業社製方向幕の出現は昭和62年で、「う363」号車の路線化改造に際して採用された事例が、最初のものと考えられています。 私が初めて同車に乗車したのは平成3年頃で、貸切車の転用という出自と相まって強烈なインパクトを残しました…

交通電業社「OS-7102」その1

「方向幕」といえば、路線バスの独特かつ必須の装備として、その機構や役割も含めて、子供から大人まで興味を覚える稀有な装備品のように思います。 私の幼い頃も同様で、路線バスに乗車中、終着点または終着点が近くなると、運転手がスイッチやらハンドルや…